「グッドナイト&グッドラック」観てきました

 1953年のアメリカでは第二次世界大戦後の米ソ冷戦時代を迎え、共産主義の恐怖を煽るマッカーシー上院議員による“赤狩り”、いわゆるマッカーシー旋風が吹き荒れ、一般市民の生活をも脅かしていた。

 大統領さえも押さえきれず、マスコミも声を出さない状況の中、マッカーシーに対し敢然と立ち向かった一人のテレビ・キャスターがいた。その男の名前はエド・モロー。映画は自由を守るために時の権力者と闘ったモローと彼のスタッフたちを描いていきます。

 俳優ジョージ・クルーニーの監督第2作です。「コンフェッション」に続く今回は、残念ながら受賞は逃したもののアカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞を含む6部門にノミネートされました。
 クルーニーといえば、テレビの「ER」や映画の「オーシャンズ11」など、プレイボーイ的な役柄を演じていますが、役者の時とはがらっと趣の異なるこんな社会派・硬派の映画を作るとは、イメージが変わりました。パンフレットに掲載されてる彼へのインタビューを読むと、ニュース・キャスターだった父親の影響が大きいようですね。

 その当時に生きていなかった私がマッカーシー旋風といって知っているのは、その影響が映画界にも及んだことです。エリア・カザンが仲間を売り、チャップリンがこのときにアメリカから離れていったのはよく知られています。それほど、このマッカーシー旋風はアメリカ社会の隅々にまで及んだようです。

 結局はモローの報道がマッカーシーを打ち負かすのですが、そのモローの報道が、娯楽に取って代わられることになるのは、何とも言えません。
 パンフレットの表紙の裏面に書かれた1958年10月の報道番組制作者協会でのモローの演説を、マスコミ関係者に読んでもらいたいですね。

 主人公エド・モローを演じたのは、デヴィッド・ストラザーン。「L・Aコンフィデンシャル」にも出演していたようですが、どこに出ていたのでしょうか。あまり知名度は高くない俳優さんです。ジョージ・クルーニー自身もモローを助けるディレクター、フレッド・フレンドリー役で出演しています。

 モローの敵役のマッカシーには当時の映像を使って、マッカーシー自身が登場しています。本人以上にマッカーシーを演じられる人はいないでしょうからね。

 硬派な題材のせいか、公開されたばかりなのに劇場内は観客が20人いたかという不入りでした。観客も私以上の年配の人ばかり。ジョージ・クルーニーが出演したとはいえ、主演男優はネームバリューのない人であることが原因でしょうか。

 モノクロ画像にジャズの音楽、そしてモローが吸ったタバコの紫煙が似合います。

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